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zoom RSS あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 汐見夏衛 著

<<   作成日時 : 2016/09/24 19:14   >>

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時を超えてつながれた絆ーー

二度と会えなくても、想いは胸に。



ここ一週間充実した読書週間となりました。

いい作品との出会いが本当に嬉しい!

しかも新鮮な出会い。

一瞬の永遠を、きみと 2016年7月28日初版

七日間の幽霊、八日目の彼女 2016年8月25日初版

そして今日読み終わった

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら 2016年7月28日初版

本当に文庫本として出たばかりの小説たち。

前評判も口こみもない……ないと思う、いや僕が知らないだけかもしれない。




お話は現代から1945年の夏。

何不自由のないはずの現代を不自由に感じ、直ぐに腹を立ててしまう

主人公「百合」 学校を途中でサボって返った日に母親と口論になり家を

飛び出す。

一夜の宿としたのは昔の防空壕跡。

朝、目が冷めると1945年の夏に居た。



何不自由のない世界から、生きてゆくのが精一杯……いや、生きて行く

事さえ許されない世界での出会いが百合を変えてゆく。



作者の汐見夏衛さんは鹿児島県で育ち、子供の頃に行った

「知覧特攻平和会館」で受けた衝撃をこの作品にぶつけている。

飛行機の模型をよく作る僕だが10年近く前に広島県呉市にできた

「大和ミュージアム」に行ったときに「人間魚雷」の搭乗員が家族に当てて

書いた手紙を読んだ時、大勢の人で賑わう中、僕は涙が止まらなくなって

しまい暫くその手紙に顔を向けたまま動けなくなった。



戦争は矛盾だ。



人と人が殺しあわなければいけないのなら「負けました」と謝ってしまっても

良いのではないだろうか?

東京都知事選で鳥越候補が言った「尖閣の為に殺し合いが起きるのなら

あんな島は中国にくれてやればいい」と言った。

はたして、そうだろうか?

無抵抗な負けは新たな火種を生むかもしれない。

そう、苛められっ子が苛められるように。

無抵抗のままでいると、いつかは自殺するしかなくなる……。

国の誇りのため、家族の安全のために死ぬと分かっていても

戦わなければならないことだってあると思う。

戦争に負けたあとに残された人々のために……。

特攻隊員や玉砕などの激しい抵抗があったから、敗戦国日本の住民は

残虐な行為を受けなかったのではないかと思う。

当時の白人にしてみれば黒人も日本人も”人間ではない”のだから。



正直言うと主人公の百合が現代から過去にタイムスリップしたときに、

その安直な流れに”ハズレ”だと思った。

しかし読み進むうちに、この1945年を生きた父や母、お爺ちゃんや

お婆ちゃんの顔が浮かんだ。

読むことが止められなくなってバスを二本飛ばした。

電車を下りてそのまま駅のベンチに腰掛けた。



相手が特攻隊員だから最初から結果は分かっていた。

それでも胸が熱くなる。

目が潤む。

いまの世の中に不満のある人にも、お薦めの1冊です。


PS:ちなみに僕は読んでいるときに僕なりの映像を作り上げながら読む

のですが、主人公の彼氏「彰」のイメージは直ぐに小出恵介さんの顔が

浮かびました。

実写にして欲しい一作です。

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